📅 最終確認日:2026年4月29日(情報の鮮度を定期的に見直しています)

✍️ この記事を書いた人

ゆるり|訪問リハビリ専門職

現場で1,000人以上のご家族と関わってきた訪問リハビリ職。27歳で母を亡くし、密葬60万円・相続登記45万円・兄弟3人で揉めた相続を経験。

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👨‍⚕️ 訪問リハビリ職・ゆるりからの問いかけ

「実家を継いだら
こんなにやることがあるとは思わなかった…」

長男として実家管理を引き継いで初めてわかった。母が一人でやっていた「仕事」が12項目以上あったこと。この経験が「実家のお金と管理」を真剣に考えるきっかけになりました。

📋 この記事の結論(PREP法で整理)

結 論

実家管理の引き継ぎは「リスト化」が全て。何をいつ誰がやるかを明確にするだけで、家族の負担分散と費用の見落とし防止ができます。

理 由

実家管理は「見えない仕事」が多い。固定費支払い・行政手続き・設備メンテナンス・庭の管理・近所付き合いなど、誰かがやらなければ家は荒廃します。引き継ぎリストがないと何かが必ず抜け落ちます。

実 例

筆者の引き継ぎ後に判明した見落とし:町内会費の滞納・火災保険の自動更新停止・給湯器の寿命超過など。リスト化後は漏れゼロを維持できています。

再結論

記事内の「実家管理12項目チェックリスト」を印刷して、今月の実家訪問時に確認してください。

母が亡くなるまで、私は実家の管理が「これほど多岐にわたる仕事」だとは知りませんでした。

引き継いでみて初めて気づきました。母は一人で、誰にも言わず、何年もこれをこなし続けていたのだと。

長男が引き継いだ実家管理の12のこと

  1. 固定費の管理——電気・ガス・水道・NHK・固定電話。口座引き落としの整理だけで2週間かかった
  2. 火災・地震保険の更新——証書を探すところから始まり、空き家告知の手続きも必要だった
  3. 固定資産税の納付——年4回の分割納付。通知が届いても知らないと放置されてしまう
  4. 庭の草刈り・樹木管理——放置すると近隣トラブルに。年2〜3回の業者依頼が必要
  5. 雨漏り・設備故障への対応——突然の連絡に対応する業者の確保と費用の判断
  6. 近隣への挨拶・関係維持——「誰が管理しているか」を近所に伝えることが安全上重要
  7. 郵便物の仕分けと転送——DM・請求書・行政通知が毎月届き続ける
  8. 行政手続き(住所変更・相続登記)——2024年から相続登記が義務化。期限管理が必要
  9. 祖母のデイサービス調整——ケアマネとの連絡・変更対応・費用管理
  10. 医療費の管理と確定申告——医療費控除の申告で年2〜3万円が戻ってきた
  11. 墓の管理・法要の手配——年忌法要・お盆・彼岸の準備と費用
  12. 家族間の情報共有——兄弟・親族への状況報告と意思決定の調整

「管理者不在」が最大のリスク

これらを誰も担わないと、固定資産税の滞納・保険の失効・空き家の劣化・近隣トラブルが連鎖します。実家管理には「担当者」を決めることが最初の一手です。

母への敬意と、自分への戒め

これだけの仕事を、母は誰に頼むわけでもなく、「当たり前のこと」としてこなしていました。引き継いでみて初めて、その重さがわかりました。そして同時に思いました——私も今、これを次の世代に押し付けないための準備をしなければならないと。

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あわせて読みたい

実家管理の「12の仕事」と年間コスト一覧

長男として実家管理を引き継いでわかった仕事の全リストと、それぞれの年間コスト目安をまとめました。

#仕事の内容年間コスト目安頻度
1固定資産税の支払い10〜30万円年1〜4回
2火災保険・地震保険の更新・管理3〜8万円/年年1回〜数年に1回
3外壁・屋根の点検・修繕0〜200万円(発生時)10〜15年に1回
4庭の手入れ・草刈り2〜10万円年2〜4回
5水道・ガス・電気設備の点検0〜10万円不定期
6近隣住民との付き合い(挨拶・清掃)ほぼ0円随時
7郵便物の転送・確認ほぼ0円毎月
8空き家管理(換気・通水)0〜3万円月1〜2回程度
9固定費(電気・ガス・水道)の管理年12〜36万円毎月
10家の売却・活用の検討・手続き0〜200万円(発生時)必要時
11親の年金・医療費・介護費の管理0〜数百万円毎月〜随時
12相続手続き・名義変更10〜50万円必要時

年間の固定コストだけで30〜60万円以上になるケースも珍しくありません。さらに修繕や相続手続きが重なると、一時的に数百万円の出費になることもあります。

「実家を持つこと」の金銭的リスク

実家を「管理する」という観点で見ると、不動産は「資産」であると同時に「負債」でもあることが見えてきます。

  • 空き家になると固定資産税が最大6倍になる(特定空き家指定の場合)
  • 管理を怠ると近隣トラブルや行政指導の対象になる
  • 売却したくても相続登記が未完了だと売れない
  • 2024年4月から相続登記が義務化(3年以内に申請必須)

兄弟で「実家管理コスト」を公平に分担するには

長男(または長女)が一人で実家管理を背負うのは、不公平感の原因になります。兄弟間で以下のような取り決めをすることを検討しましょう。

  • 年間管理費用を試算して兄弟で按分する
  • 「実家を将来どうするか」を早めに話し合う(売却・賃貸・維持)
  • 管理を担当している兄弟には相続時に「寄与分」として優遇する

よくある質問(Q&A)

Q. 実家の管理が負担です。売却以外に方法はありますか?

A. 賃貸に出す方法があります。月5〜10万円程度の家賃収入で固定費をカバーできるケースもあります。また「空き家管理サービス」(月1〜3万円程度)を使って業者に管理を委託することもできます。

Q. 相続登記の義務化(2024年4月)に対応していない場合はどうなりますか?

A. 相続を知った日から3年以内に登記しないと10万円以下の過料が科される可能性があります。まだ登記していない場合は早急に司法書士に相談することをおすすめします。

まとめ:実家管理は「引き継ぐ」前に「話し合う」

長男として実家管理を引き継いでわかったのは、「管理は仕事であり、コストがかかる」ということです。それを事前に兄弟・家族で共有し、役割とコスト分担を決めておくことが、家族関係を守ることにもなります。

この記事と合わせて読むべき記事

🦉
実家の管理って、思っていた以上に仕事が多いんですね
🛡️
「たまに掃除すればいい」くらいに思っていると驚きます。固定費の支払い、庭の管理、設備の点検、近所への挨拶、郵便物の確認…。特に遠方に住んでいると、全部をこなすのはかなりの負担です
🦉
長男だから管理を引き受けた、という方も多いですよね
🛡️
その場合、管理の労力を相続のときに「寄与分」として認めてもらえる可能性があります。一人だけが実家の管理をしているなら、その分の貢献を相続前に兄弟間で合意しておくといいです

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ゆるり
リハビリ職の長男。片道2.5時間の距離にある実家で、88歳の祖母の介護と母の相続に向き合っています。看護師だった母が一人で守り続けた家と家族を、今度は自分が守る番だと思っています。母の遺産を新NISAや高配当株で運用しながら、介護・仕事・家族の思い出を両立させるための試行錯誤を、同じ悩みを持つ方へ届けます。