📌 訪問リハビリ現場から見えた「お金の使い方」の話

本記事は介護現場で立ち会った数多くのご家族の姿から学んだ「お金を貯めるだけでは足りない」という気づきを書いています。

訪問リハビリの現場で10年近く働いていると、必ず出会う光景があります。

それは、たくさんのお金を残して亡くなった方と、その後のご家族の戸惑いです。

「もっと使ってほしかった」「父さんは何を我慢してたんだろう」——遺品整理に立ち会ったご家族が、預金通帳を見ながらこぼす言葉を、何度も聞いてきました。

「いつか」で終わった3つの後悔

① 「元気になったら旅行に行こう」と言い続けた

担当していた70代の男性が、よくおっしゃっていた言葉です。「もう少しリハビリが進んだら、家族で温泉に行きたい」と。

でも結局、その「もう少し」は来ないまま、息を引き取られました。亡くなった後、貯金が3,000万円残っていたとご家族から聞きました。「父はずっと節約していたのに、誰のためだったんだろう」と娘さんが涙を流していました。

② 「孫が大学に入ったら援助しよう」が間に合わなかった

もう一人、印象的だった80代の女性。「孫が大学に進学したら、入学金くらい出してあげたい」と話されていました。

でも、孫の高校卒業を見届ける前に、急変。お金は残ったのに、お孫さんへの「おばあちゃんからのお金」というメッセージは届かないままでした。

③ 「家を建て直したら子どもを呼ぼう」が叶わなかった

築50年の家に住んでいた70代のご夫婦。「家をリフォームしたら、息子家族を呼んで一緒に正月を過ごしたい」と長年話されていたそうです。

結局、リフォームの見積もりを取ったまま、ご主人が倒れました。

現場で気づいた「お金との3つの距離感」

  1. 使うのが先、貯めるのが後:行きたい場所、会いたい人にお金を使うことを「贅沢」と思わない
  2. 「いつか」を「来月」に変える:先延ばしにできる回数は、思っているよりずっと少ない
  3. 家族で「お金の話」をする:何のために貯めているのか、家族と共有する

27歳で母を亡くした自分の話

私自身、27歳で母を亡くしました。母も看護師として働きながら倹約家で、たくさんは残さなかったけれど、生命保険から学資保険からきっちり整理してくれていました。

そして、亡くなる直前、私にお金を渡してくれました。「あなたが困らないように」と。

あの時の母の手の温度を、今でも覚えています。お金は、生きている間に渡すから「気持ち」になるのだと、現場と自分の体験から学びました。

明日から始められる3つの行動

  1. 「やりたいことリスト」を10個書く:紙でもメモでもいい
  2. そのうち1つを今月中に実行:旅行、外食、習い事、何でもいい
  3. 家族に「お金の話」を1回だけする:相続の話ではなく、「何のために貯めてるか」の話

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✍️ この記事を書いた人

ゆるり|訪問リハビリ専門職

現場で1,000人以上のご家族と関わってきた訪問リハビリ職。27歳で母を亡くし、密葬60万円・相続登記45万円・兄弟3人で揉めた相続を経験。

𝕏 @y_simple_care

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ゆるり
リハビリ職の長男。片道2.5時間の距離にある実家で、88歳の祖母の介護と母の相続に向き合っています。看護師だった母が一人で守り続けた家と家族を、今度は自分が守る番だと思っています。母の遺産を新NISAや高配当株で運用しながら、介護・仕事・家族の思い出を両立させるための試行錯誤を、同じ悩みを持つ方へ届けます。