実家を継いだら「ゴミ屋敷寸前」だった日の話|片付け費用・売却・相続放棄の判断軸
ゆるり
「親が亡くなって、いざ実家に戻ってみたら——足の踏み場もなかった」
訪問リハビリの現場で、ご家族からこの話を何度も聞いてきました。一人暮らしの親が長年溜め込んでいた荷物。本人にとっては全部が必要なものでも、子から見れば「ゴミ屋敷寸前」。
そして「片付けるか、売るか、相続放棄するか」の判断が、葬儀直後の心が消耗した状態で迫られます。
Contents
まず知っておきたい「3つの選択肢」と費用感
| 選択肢 | 費用目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| ① 片付けて住む/貸す | 片付け30〜100万円 +リフォーム100万〜 |
毎年の固定資産税・維持費が発生 |
| ② 片付けて売却 | 片付け30〜100万円 +仲介手数料 |
築古は売却価格<片付け費の場合あり |
| ③ 相続放棄 | 家裁費用 数千円〜 +専門家依頼で5〜15万円 |
3か月以内に判断必須 |
「片付けるか、放棄するか」の判断軸3つ
- 不動産の市場価値:路線価・近隣の取引実績で確認。査定は最低3社に依頼を
- 借金や連帯保証の有無:信用情報機関(CIC・JICC・KSC)への開示請求で確認
- 感情的な負荷:実家がトラウマや負担になる場合、放棄も合理的判断
「ゴミ屋敷寸前」だった場合の片付け実務
- 遺品整理業者の見積もりは3社以上:1Kで20万円〜、戸建てで100万円超もある
- 買取り併用業者を選ぶ:家具・家電・着物などを買い取ってくれれば実費が下がる
- 個人情報・通帳・印鑑・遺言書を先に確保:業者作業中に紛失する事故が後を絶たない
- 仏壇・神棚・遺影は専門業者へ:粗大ゴミとして出すのは避けたい
相続放棄の落とし穴3つ
- 形見分けが「単純承認」と見なされるリスク:放棄前に思い出の品を持ち帰ると、放棄が認められない場合あり
- 放棄後も管理義務が残る(民法940条):次順位の相続人に引き継ぐまで管理責任あり
- 3か月の起算点を誤解:「親の死亡日」ではなく「自分が相続人になったと知った日」から
事前にやっておけば防げたこと(親が元気なうちに)
- 親の家を一度一緒に整理する:「終活」ではなく「年末の大掃除」の延長で
- 不動産の権利関係を確認:先祖名義のまま、共有名義など要注意
- 火災保険・登記情報を写真で保存:いざという時に探さなくて済む
- 遺言書を一緒に作る:公正証書遺言なら5〜10万円
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✍️ この記事を書いた人
ゆるり|訪問リハビリ専門職
現場で1,000人以上のご家族と関わってきた訪問リハビリ職。27歳で母を亡くし、密葬60万円・相続登記45万円・兄弟3人で揉めた相続を経験。「誰も教えてくれなかった」悔しさからこのブログを始めました。
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ABOUT ME
ゆるり
リハビリ職の長男。片道2.5時間の距離にある実家で、88歳の祖母の介護と母の相続に向き合っています。看護師だった母が一人で守り続けた家と家族を、今度は自分が守る番だと思っています。母の遺産を新NISAや高配当株で運用しながら、介護・仕事・家族の思い出を両立させるための試行錯誤を、同じ悩みを持つ方へ届けます。