親を施設に入れたら破産する?——在宅介護を選んで月15万円かかった家庭のリアル
✍️ この記事を書いた人
ゆるり|訪問リハビリ専門職
現場で1,000人以上のご家族と関わってきた訪問リハビリ職。27歳で母を亡くし、密葬60万円・相続登記45万円・兄弟3人で揉めた相続を経験。
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👨⚕️ 訪問リハビリ職・ゆるりからの問いかけ
「親を施設に入れると
お金が足りなくなるって本当?」
「施設に入れたら破産する」という話を耳にした家族から相談を受けることがあります。正確には「施設の種類と収入によっては破産リスクがある」が正しい。在宅介護を選んだ理由と、そのコストの現実を公開します。
📋 この記事の結論(PREP法で整理)
介護施設の費用は月7〜35万円と施設タイプで大きく異なります。特養(月7〜13万円)は最安だが入所待ち数年。有料老人ホームは月20〜35万円が相場。在宅介護との比較検討が必須です。
施設入所の費用は「年金収入で賄えるか」が判断の核心。年金月15万円の親なら特養は何とかなっても、有料老人ホームは毎月5〜20万円の持ち出しが発生。貯蓄が数年で底をつくリスクがあります。
筆者の判断:母(年金月12万円)の場合、有料老人ホーム月20万円なら年96万円の赤字。10年で960万円不足の計算。→在宅介護+実家インフラ整備を選択した理由です。
記事内の「施設vs在宅コスト比較表」で親の年金額と照らし合わせ、早めに家族で方針を決めておきましょう。
「親を施設に入れたら、毎月20万円以上かかる」——そんな話を聞いて、在宅介護を選んだ方も多いと思います。私もその一人でした。
でも実際に在宅介護を続けてわかったのは、在宅介護もお金がかかるし、精神的負担は想像以上だということです。この記事では、両者を正直に比較します。
施設介護vs在宅介護:月額費用の比較
| 種別 | 月額費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム(特養) | 7〜15万円 | 要介護3以上が対象・待機期間が長い |
| 介護老人保健施設(老健) | 10〜18万円 | リハビリ重視・在宅復帰を目的とする |
| 有料老人ホーム(民間) | 15〜35万円 | 入居一時金が必要なことも(0〜数千万円) |
| 在宅介護(ヘルパー+デイ) | 5〜12万円 | 家族の介護負担が大きい |
在宅介護を選んだ理由と実際にかかった費用
祖母(要介護2)の場合、特養は要介護3以上が原則なため選択肢外でした。民間施設は月20万円以上で、年金収入では賄えないと判断し、在宅介護を継続しています。
| 在宅介護の費用項目 | 月額 |
|---|---|
| デイサービス(週2回・自己負担1割) | 約12,000円 |
| 訪問ヘルパー(週1回) | 約4,000円 |
| 医療費・薬代 | 約8,000円 |
| 介護用品(おむつ・ケア用品) | 約5,000円 |
| 合計 | 約29,000円/月 |
実家のインフラ整備にかかった費用(一時費用)
- 手すり設置(玄関・廊下・浴室):約15万円→介護保険で最大9万円補助
- 段差解消工事:約8万円→介護保険補助あり
- 介護ベッドレンタル:月1,500円程度(介護保険適用)
- 緊急通報システム導入:月2,000円程度
「施設か在宅か」の判断基準
- 要介護度が高い(3以上)かつ医療的ケアが必要→施設を検討
- 家族が近くにいて日常的な見守りができる→在宅継続が可能
- 認知症が進行して夜間の徘徊リスクがある→グループホームや施設を検討
- 介護者が心身ともに限界を感じている→施設入居を優先すべき
まとめ|「施設は高い」という思い込みを捨てる
在宅介護が経済的とは限りません。見えないコスト(家族の時間・交通費・精神的消耗)を含めると、施設の方が合理的なケースも多いです。費用だけでなく、家族全員の生活の質を基準に判断することが重要です。
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施設入所にかかる費用の現実
「施設に入れると破産する」という不安は根拠のないことではありません。施設の種類と費用を正確に知っておきましょう。
| 施設の種類 | 入居一時金 | 月額費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム(特養) | 0円 | 7〜13万円 | 公的施設・入居待ちが長い |
| 介護老人保健施設(老健) | 0円 | 8〜14万円 | リハビリ中心・在宅復帰が目標 |
| グループホーム | 0〜100万円 | 10〜18万円 | 認知症専門・地域密着型 |
| 有料老人ホーム(住宅型) | 0〜数百万円 | 10〜20万円 | 介護サービスは別契約 |
| 有料老人ホーム(介護付き) | 0〜数百万円 | 15〜35万円 | 介護サービス込み・高コスト |
在宅介護を選んだ理由と、実際にかかった費用
施設費用の高さを知った上で在宅介護を選んだ理由と、実際にかかった費用の内訳を公開します。
- 訪問介護(週4回):月約8,000円(1割負担)
- 訪問リハビリ(週2回):月約2,400円
- デイサービス(週1回):月約3,000円
- 福祉用具レンタル(歩行器・シャワーチェア):月約1,500円
- 住宅改修(手すり・段差解消):1回限り12万円(保険給付20万円まで)
- 合計(月額):約1.5万円+初期費用12万円
施設の月額15〜30万円と比べると、在宅介護は月1〜5万円の差があります。年間で12〜60万円の節約になります。
在宅介護が「破産しない」ための3条件
- 条件①:要介護度が3以下(重度になると在宅限界が近くなる)
- 条件②:介護できる家族・インフラ(自宅環境)が整っている
- 条件③:ケアマネージャーと連携した適切なサービス利用ができている
よくある質問(Q&A)
Q. 特養の入居待ちはどれくらいかかりますか?
A. 地域によりますが、都市部では数年待ちが普通です。要介護3以上でないと申込資格がありません。早めに申込だけでもしておくことをおすすめします(申込は複数施設に同時可能)。
Q. 施設に入ったら家はどうするのですか?
A. 施設入所後も3年間は自宅を「居住用財産」として扱い、固定資産税の軽減が継続します。3年を過ぎると軽減が外れるため、売却・賃貸の検討が現実的になります。