📅 最終確認日:2026年4月29日(情報の鮮度を定期的に見直しています)

✍️ この記事を書いた人

ゆるり|訪問リハビリ専門職

現場で1,000人以上のご家族と関わってきた訪問リハビリ職。27歳で母を亡くし、密葬60万円・相続登記45万円・兄弟3人で揉めた相続を経験。

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👨‍⚕️ 訪問リハビリ職・ゆるりからの問いかけ

「親を施設に入れると
お金が足りなくなるって本当?」

「施設に入れたら破産する」という話を耳にした家族から相談を受けることがあります。正確には「施設の種類と収入によっては破産リスクがある」が正しい。在宅介護を選んだ理由と、そのコストの現実を公開します。

📋 この記事の結論(PREP法で整理)

結 論

介護施設の費用は月7〜35万円と施設タイプで大きく異なります。特養(月7〜13万円)は最安だが入所待ち数年。有料老人ホームは月20〜35万円が相場。在宅介護との比較検討が必須です。

理 由

施設入所の費用は「年金収入で賄えるか」が判断の核心。年金月15万円の親なら特養は何とかなっても、有料老人ホームは毎月5〜20万円の持ち出しが発生。貯蓄が数年で底をつくリスクがあります。

実 例

筆者の判断:母(年金月12万円)の場合、有料老人ホーム月20万円なら年96万円の赤字。10年で960万円不足の計算。→在宅介護+実家インフラ整備を選択した理由です。

再結論

記事内の「施設vs在宅コスト比較表」で親の年金額と照らし合わせ、早めに家族で方針を決めておきましょう。

「親を施設に入れたら、毎月20万円以上かかる」——そんな話を聞いて、在宅介護を選んだ方も多いと思います。私もその一人でした。

でも実際に在宅介護を続けてわかったのは、在宅介護もお金がかかるし、精神的負担は想像以上だということです。この記事では、両者を正直に比較します。

施設介護vs在宅介護:月額費用の比較

種別月額費用の目安特徴
特別養護老人ホーム(特養)7〜15万円要介護3以上が対象・待機期間が長い
介護老人保健施設(老健)10〜18万円リハビリ重視・在宅復帰を目的とする
有料老人ホーム(民間)15〜35万円入居一時金が必要なことも(0〜数千万円)
在宅介護(ヘルパー+デイ)5〜12万円家族の介護負担が大きい

在宅介護を選んだ理由と実際にかかった費用

祖母(要介護2)の場合、特養は要介護3以上が原則なため選択肢外でした。民間施設は月20万円以上で、年金収入では賄えないと判断し、在宅介護を継続しています。

在宅介護の費用項目月額
デイサービス(週2回・自己負担1割)約12,000円
訪問ヘルパー(週1回)約4,000円
医療費・薬代約8,000円
介護用品(おむつ・ケア用品)約5,000円
合計約29,000円/月

実家のインフラ整備にかかった費用(一時費用)

  • 手すり設置(玄関・廊下・浴室):約15万円→介護保険で最大9万円補助
  • 段差解消工事:約8万円→介護保険補助あり
  • 介護ベッドレンタル:月1,500円程度(介護保険適用)
  • 緊急通報システム導入:月2,000円程度

「施設か在宅か」の判断基準

  • 要介護度が高い(3以上)かつ医療的ケアが必要→施設を検討
  • 家族が近くにいて日常的な見守りができる→在宅継続が可能
  • 認知症が進行して夜間の徘徊リスクがある→グループホームや施設を検討
  • 介護者が心身ともに限界を感じている→施設入居を優先すべき

まとめ|「施設は高い」という思い込みを捨てる

在宅介護が経済的とは限りません。見えないコスト(家族の時間・交通費・精神的消耗)を含めると、施設の方が合理的なケースも多いです。費用だけでなく、家族全員の生活の質を基準に判断することが重要です。

あわせて読みたい

施設入所にかかる費用の現実

「施設に入れると破産する」という不安は根拠のないことではありません。施設の種類と費用を正確に知っておきましょう。

施設の種類入居一時金月額費用特徴
特別養護老人ホーム(特養)0円7〜13万円公的施設・入居待ちが長い
介護老人保健施設(老健)0円8〜14万円リハビリ中心・在宅復帰が目標
グループホーム0〜100万円10〜18万円認知症専門・地域密着型
有料老人ホーム(住宅型)0〜数百万円10〜20万円介護サービスは別契約
有料老人ホーム(介護付き)0〜数百万円15〜35万円介護サービス込み・高コスト

在宅介護を選んだ理由と、実際にかかった費用

施設費用の高さを知った上で在宅介護を選んだ理由と、実際にかかった費用の内訳を公開します。

  • 訪問介護(週4回):月約8,000円(1割負担)
  • 訪問リハビリ(週2回):月約2,400円
  • デイサービス(週1回):月約3,000円
  • 福祉用具レンタル(歩行器・シャワーチェア):月約1,500円
  • 住宅改修(手すり・段差解消):1回限り12万円(保険給付20万円まで)
  • 合計(月額):約1.5万円+初期費用12万円

施設の月額15〜30万円と比べると、在宅介護は月1〜5万円の差があります。年間で12〜60万円の節約になります。

在宅介護が「破産しない」ための3条件

  • 条件①:要介護度が3以下(重度になると在宅限界が近くなる)
  • 条件②:介護できる家族・インフラ(自宅環境)が整っている
  • 条件③:ケアマネージャーと連携した適切なサービス利用ができている

よくある質問(Q&A)

Q. 特養の入居待ちはどれくらいかかりますか?

A. 地域によりますが、都市部では数年待ちが普通です。要介護3以上でないと申込資格がありません。早めに申込だけでもしておくことをおすすめします(申込は複数施設に同時可能)。

Q. 施設に入ったら家はどうするのですか?

A. 施設入所後も3年間は自宅を「居住用財産」として扱い、固定資産税の軽減が継続します。3年を過ぎると軽減が外れるため、売却・賃貸の検討が現実的になります。

この記事と合わせて読むべき記事

🦉
施設に入れると聞くと「お金がかかりすぎて破産する」イメージがあります
🛡️
施設の種類によって月5万円台から30万円以上まで幅があります。「施設=高い」ではなく、選び方次第です。特別養護老人ホーム(特養)なら比較的安く入れる場合もある
🦉
在宅介護と施設介護、どちらが経済的なんでしょう?
🛡️
状況次第ですが、在宅でも訪問介護や訪問リハビリを複数使えばそれなりにかかります。大切なのは「家族の介護離職」を防ぐこと。介護離職のほうが長期的なダメージが大きいケースも多い

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ゆるり
リハビリ職の長男。片道2.5時間の距離にある実家で、88歳の祖母の介護と母の相続に向き合っています。看護師だった母が一人で守り続けた家と家族を、今度は自分が守る番だと思っています。母の遺産を新NISAや高配当株で運用しながら、介護・仕事・家族の思い出を両立させるための試行錯誤を、同じ悩みを持つ方へ届けます。