iDeCoとNISAどっちを優先すべき?年収・職業別に正解を整理【2026年版】
実「NISAとiDeCo、どっちから始めるべき?」——これは本当によく聞かれる質問です。
結論から言えば、まずNISA、次にiDeCoが基本。でも所得税率や会社の退職金制度によっては、iDeCoが先になる場合もあります。
訪問リハビリ職として働きながら両方を活用している私が、「どちらから始めるべきか」を条件別に整理してお伝えします。
✅ 収入・年齢・働き方でベストな選択が変わる
✅ iDeCoの最大の武器は「税金の節約」
✅ NISAの最大の武器は「いつでも引き出せる柔軟性」
✅ 正社員・手取り30万円台なら「NISA優先→余力でiDeCo」が多数派の正解
NISAとiDeCo、何が違うの?
📘 NISA
いつでも引き出せる
年360万円まで
非課税期間 無期限
投資した利益が非課税になる口座。老後以外の目的(住宅・教育など)にも使える柔軟さが強み。
🟠 iDeCo
掛け金が所得控除
60歳まで引き出せない
節税効果が大きい
掛け金が全額所得控除になり、現役時代の税金が減る。老後のためだけのお金と割り切れる人向け。
徹底比較表
| 比較項目 | NISA | iDeCo |
|---|---|---|
| 投資上限 | 年360万円(生涯1,800万) | 会社員:月2.3万円(年27.6万) |
| 引き出し | いつでもOK | 60歳まで不可 |
| 非課税メリット | 運用益・配当が非課税 | 掛け金が所得控除+運用益非課税 |
| 節税効果 | 運用益に対してのみ | 現役時代から節税できる |
| 手数料 | 証券会社で無料 | 月105円〜(国民年金基金連合会) |
| 受取時の税金 | 非課税 | 退職所得控除・公的年金控除あり(要注意) |
| 向いている人 | 全員・特に若い人 | 所得税率が高い人・節税したい人 |
iDeCoの「税金節約」は本当にお得?
iDeCoの最大の強みは「掛け金が所得控除になる」こと。年収・所得税率によって節税額は変わります。
| 年収目安 | 所得税率 | 月2.3万円拠出の年間節税額 |
|---|---|---|
| 〜330万円 | 5% | 約13,800円 |
| 330〜695万円 | 10% | 約27,600円 |
| 695〜900万円 | 20% | 約55,200円 |
| 900〜1,800万円 | 33% | 約91,080円 |
※住民税(10%)を含む実効税率で計算。実際の節税額は個人の状況により異なります。
実年収500万円台の私が月1.2万円拠出すると、年間約17,000円の節税になりました。10年続けると約17万円——これはiDeCoの手数料を差し引いても十分なメリットです。
条件別「どちらを優先するべきか」
✅ あなたはどのタイプ?
- 20〜30代・会社員・収入普通
→ NISA優先。住宅購入・結婚・教育費など、60歳前に使う可能性があるお金はNISAで。iDeCoはNISAを満額使えるようになってから検討。 - 40代以降・ある程度収入がある・老後一本狙い
→ iDeCo+NISAの両立。所得税率が上がっている人ほどiDeCoの節税効果が大きい。 - 自営業・フリーランス
→ iDeCo最優先。月6.8万円まで拠出できる上、退職金がないので自分で作る必要がある。 - 扶養内パート・専業主婦(夫)
→ NISA一択。所得税がほぼかからないのでiDeCoの節税効果が薄い。
両方やる場合のおすすめ配分
- 手取り25〜30万円:NISA月3万円 → 余力があればiDeCo月5,000〜1万円
- 手取り30〜40万円:NISA月5万円 + iDeCo月1〜2万円の両立が現実的
- 手取り40万円以上:NISA月10万円 + iDeCo月2.3万円(上限)をフル活用
生活防衛費(月収×6ヶ月分)を先に確保してから投資に回すのが大原則です。
よくある質問
Q. NISAとiDeCoは同時にできますか?
A. できます。別々の口座なので併用可能です。両方活用するのが最もお得です。
Q. iDeCoはどの証券会社で始めるのがいい?
A. 手数料最安水準のSBI証券・楽天証券がおすすめです。信託報酬の低いインデックスファンドを選べます。
Q. iDeCoを始めると転職・退職時に面倒では?
A. 転職時は「移換手続き」が必要ですが、それほど複雑ではありません。会社員→自営業でも引き続き利用できます。
📌 まず動くこと
「どちらが正解か」を考え続けるより、まずNISAを始めることが一番大切です。
iDeCoは後から追加できます。
今すぐNISAを始める
余力ができたらiDeCo追加
どちらもSBI証券か楽天証券で始めると口座管理が楽です。
【職業別・年収別】iDeCoとNISAの最適な優先順位
| 職業・状況 | 優先順位 | 理由 |
|---|---|---|
| 会社員(年収400万以上) | iDeCo→NISA | 所得控除で節税効果が大きい |
| 会社員(年収300万以下) | NISA→iDeCo | 所得税が低く節税メリットが少ない |
| 専業主婦・主夫 | NISA優先 | 所得なし→iDeCoの節税メリットなし |
| 自営業・フリーランス | iDeCo最優先 | 掛金全額控除+退職金代わりになる |
| 訪問リハビリ職(私の場合) | iDeCo2.3万+NISA10万 | 節税しながら積立最大化 |
| 30代・住宅購入予定あり | NISA優先 | iDeCoは60歳まで引き出せない |
iDeCoの節税シミュレーション——年収・掛金別の節税額
iDeCoの最大のメリットは掛金が全額所得控除になること。年収が高いほど節税効果が大きくなります。
| 年収 | 月2.3万円(年27.6万円)の節税額 | 月1.2万円(年14.4万円)の節税額 |
|---|---|---|
| 300万円 | 約27,600円/年 | 約14,400円/年 |
| 400万円 | 約55,200円/年 | 約28,800円/年 |
| 500万円 | 約69,000円/年 | 約36,000円/年 |
| 600万円 | 約82,800円/年 | 約43,200円/年 |
| 700万円以上 | 約96,600円/年〜 | 約50,400円/年〜 |
年収500万円で月2.3万円積立てると、毎年約6.9万円の節税になります。30年続ければ節税総額207万円。この節税分をNISAに回すことができます。
iDeCoの最大のデメリット——「60歳まで引き出せない」の本当の意味
iDeCoは原則60歳まで引き出し不可です。これを「デメリット」と言う人もいますが、逆に言えば「絶対に使えない老後資金を強制的に積立てられる」というメリットでもあります。
ただし、以下の場合は注意が必要です:
・30代で住宅購入を検討している(頭金に使えない)
・病気や急な出費で困るかもしれない(生活防衛資金が少ない)
・転職が多い(転職先企業の企業型DCとの調整が必要)
生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分)を確保した上でiDeCoを始めるのが鉄則です。
iDeCo×NISA「両方フル活用」した場合の20年後シミュレーション
| 積立設定 | 月額 | 20年後(年利5%) | 節税総額(20年) |
|---|---|---|---|
| iDeCoのみ(月2.3万) | 2.3万円 | 約940万円 | 約138万円(年収500万の場合) |
| NISAのみ(月10万) | 10万円 | 約4,110万円 | 非課税(利益分) |
| iDeCo+NISA両方 | 12.3万円 | 約5,050万円 | 節税+非課税の二重取り |
両方フル活用できれば20年後に5,000万円超の資産と、合計200万円超の節税が実現できます。「どちらか一方」ではなく「両方やる」が最強解です。
iDeCo よくある質問8選
Q1. iDeCoはいつから始められますか?
20歳以上64歳以下(2022年の改正で65歳未満に引き上げ)であれば加入できます。早く始めるほど複利の効果が大きくなります。
Q2. iDeCoの口座はどこで開設できますか?
証券会社や銀行で開設できます。SBI証券・楽天証券・松井証券が手数料が安く品揃えも豊富でおすすめです。NISAと同じ証券会社でまとめると管理が楽です。
Q3. iDeCoの掛金はいつでも変更できますか?
年1回変更できます。生活状況に合わせて金額を調整可能です。一時停止(掛金ゼロ)にすることもできますが、その間も口座管理手数料が引き続きかかります。
Q4. 転職・退職した場合はどうなりますか?
転職先の企業型DCへの移換、または継続してiDeCoで積立てる(移換手続きが必要)かを選べます。退職した場合は自営業・フリーランス向けのiDeCo(月6.8万円上限)に移れます。
Q5. iDeCoで受け取るとき、税金はかかりますか?
かかります。受け取り方が「一時金」か「年金」かによって税制が異なります。一時金なら退職所得控除が使え、税負担を大きく軽減できます。受け取り方の選択は60歳に近づいたタイミングでFPや税理士に相談することをおすすめします。
Q6. NISAとiDeCoの違いを一言で言うと?
NISA=いつでも使えるお金を非課税で増やす仕組み。iDeCo=60歳以降に使うお金を節税しながら積立てる仕組み。目的が違うため、どちらか一方ではなく両方活用するのが正解です。
Q7. 会社員でもiDeCoに加入できますか?
できますが、勤務先が企業型DC(確定拠出年金)を導入しているかどうかで掛金の上限が変わります。企業型DCあり→月2万円上限、企業型DCなし→月2.3万円上限が目安です(会社によって異なります)。
Q8. iDeCoで積立てるおすすめのファンドは?
NISAと同様にeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)かeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が定番です。iDeCoでも同じ考え方で問題ありません。証券会社によっては同等の商品名で提供されています。
まとめ——私の選択(訪問リハビリ職・年収約350万円の場合)
私の場合の設定:
・iDeCo:月1.2万円(医療機関勤務のため上限あり)→年約1.7万円節税
・NISA積立:月10万円(楽天証券+SBI証券)
・合計:月11.2万円を老後に向けて積立
訪問リハビリ職は給与上限があるからこそ、制度をフル活用して資産格差を縮めていくことが重要です。iDeCoとNISAはその最良の武器です。